
ローヤルゼリーとはちみつ、同じようなものと考えている方もいらっしゃるかもしれません。
どちらも、蜂に関わるものだからです。
しかし、この二つは全く別物です。
まず味が違います。
はちみつは甘くて料理やお菓子にも用いられることが多いのですが、ローヤルゼリーは全く甘くは感じられません。
酸味が強くて独特の苦みがあり、中には口に入れると刺激を感じるようなものもあります。
これは、ローヤルゼリーに含まれているデセン酸によるものです。
こういった刺激があるものの方が一般的に良いものだとされています。
はちみつは、そのおよそ80%が糖類でできています。
ブドウ糖と果糖、そしてショ糖とオリゴ糖です。
他にごくわずかのビタミンやミネラル、有機酸、酵素、アミノ酸が含まれています。
ミツバチたちが花の蜜を集め、巣の中で加工し貯蔵。
これが、このはちみつなのです。
ではローヤルゼリーはどのようなものであるかというと、こちらは働き蜂がはちみつや花粉を食べて、身体の中で分解し作ったものです。
このようにして合成されたローヤルゼリーは、白っぽいクリームのような状態になっています。
蜂たちの咽頭腺、大腮腺から分泌され、それが女王蜂の餌となります。
ローヤルゼリーは、女王蜂だけが食べることを許されたもので、女王蜂になるべく選ばれた蜂は、成虫の頃からローヤルゼリーを与えられ育ちます。
その為、働き蜂と異なり女王蜂は体も大きく長寿。
毎日たくさんの卵を産み続けることができます。
リジンやスレオニン、メチオニンなどのアミノ酸をはじめ多くのタンパク質。
また、ミネラルや酵素、葉酸、植物ステロールなども含まれています。
ローヤルゼリーは、今から2400年も前に発見されたものです。
その後世界中で注目されるようになったのは、今から約60年前のこと。
体調を崩していたローマ法王がローヤルゼリーで元気になったのがそのきっかけだったと言われています。